え、なにこの可愛い動物。



…あ、猿か。



いや、小猿にしておこう。



と、それとは別に真剣な目で彼を見た。



あの話、してもいいのかな……?



…したほうが いいのかな……



すると、私の視線に気づいたのか、



「花園っち?どした?」



彼の不思議そうな目に、私は嘘をついた。



「別に。私は那音って呼んだのに、那音は未亜って呼んでくれないんだなーって。」



「あ……いや、えっと…」



「別にいいよ。世の中、いろいろ不公平だもんね。」



言った直後に後悔した。