点滴がなくなったところで、医師を呼び、
もう一度診察を受けたキミが帰っていいと許可されたのは15:00頃だった。

熱は解熱剤がきいて下がったようだった。


会計を待つ間、キミは僕にきいた。
『藤川くんはこのあと会社戻りますか?』

僕はすでに午後の予定はキャンセル済みだったから
もう会社に戻るつもりはなかった。

『いや、午後休とったから会社には戻らないです。
早瀬さんは?』

『私は・・・
さっき会社からは今日は休んでいいって
言われたんですけど・・・
まだやらなきゃいけないことたくさんあるから
どうしようかなって思ってます。』


今日倒れたのにまだ仕事するつもり?
なんで倒れたのかわかってんのかな。

なんかイラっとした。

キミを会社に行かせたくなくて、きいてみた。

『とりあえずおなかすかないですか?』


キミが倒れたのは11:00。

ふたりともおひるごはんを食べていなかった。


『すきました!』

『そこのカフェでなんか食べませんか?』

キミはニコリって笑って

『はい!』

ってこたえた。