『ありがとうございます・・・でもごめんなさい。
たくさん迷惑かけちゃって・・・藤川くん忙しいのにわたしなんかのために。』

キミは申し訳なさそうにそう言った。

でも、僕がそうしたくてしただけなんだ。
だからキミが謝るとかしなくていいんだ。


それを伝えたくて、
僕は顔をあげてキミをみた。

『今日たまたまあんまり忙がしくなかったから。
気にしないでください。』

それに、この時間ももうすぐ終わる。
キミの右腕が繋がれてる点滴のパックの中の液体は残りわずかだった。