『じゃあ・・・これで』

キミが、僕の大好きなその笑顔で
僕に別れを告げる。

僕に軽くあたまをさげたあと、
背を向けて歩き出す。


次第に遠く小さくなっていくキミの後ろ姿を
僕はただ見つめてた。


これで・・・終わり?


や、待って・・・


行かないで・・・





でももう遅い

人波の中に消えていくキミの後ろ姿が
だんだん見えなくなっていって・・・消えた。

それでもまだ、
僕はその場に立ちすくんでた。


終わった・・・


急に現実に引き戻された。


とりあえず、そばにあったベンチに座ってぼんやりしながら
いつの間にかキミと出会った頃のことを思い出してた。