家に着くと、すぐに鞄を置いて、代わりに少し大きな画材バックを肩にかける。ローファーじゃなく履きなれたスニーカーに足を突っ込んで、走り始めた。
止まった瞬間に感じる疲れが心地いい。あっという間に着いた公園には、2歳くらいの子やお母さん達でいっぱい。いつものようにそこをくぐり抜ければ、すぐに人気がなくなった。ここよりもずっと日当たりのいい場所に遊具ができてからはさっぱり使われなくなった木製のブランコに座ると、きぃ、と音が鳴る。