ナカハラ ハルナ
中原 陽雫・・・主人公
オウカ
櫻花高校2年5組
明るく優しいため
周りから好かれている
容姿は普通
料理上手でお菓子も得意
得意料理はオムライスとチョコレートケーキ
写真部に属している
ハルノ リュウセイ
春野 颯誠・・・陽雫のクラスメイト
バスケ部キャプテン
口は悪いが責任感は人一倍強い
通称・櫻花ARTの1人
ミヤザワ アツシ
宮沢 篤司・・ 櫻花高校3年6組
陽雫と同じく写真部
通称・櫻花ARTの1人
タニザキ ミツキ
谷崎 深月・・陽雫の親友
美人で気が利く
陽雫と同じクラス
※『』は陽雫、その他は「」にしています。
(( ))は陽雫の心の声です。
誤字脱字等はあるかもしれません、
予めご了承ください。
この作品は、たるち❁*が初めて書いた作品です。
暖かい目で見て頂けると幸いです^^*
それでは、陽雫の学校生活をお楽しみください!
【颯誠side】
人気の無い教室。
窓にもたれ掛かり外を眺める少女。
その横顔は夕日に照らされていた。
思わず、綺麗で見惚れていた。
気配に気づいたのか
少女はこちらを振り向く。
『颯誠!』
俺は颯誠、春野颯誠だ。
俺の名を呼び、ふわりと笑う陽雫。
その笑顔に俺はいつも戸惑うんだ。
『 それで、話ってなーに?』
「......」
『...颯誠?』
「俺さ、」
『うん?』
「俺、お前が、、陽雫が好きだ」
『えっ...?』
((いっ、いま、、なんて、、、えぇぇ?!))
予想はしてたが驚いた陽雫を見て思わず笑みが零れる。
「フッww」
『えっ、何で笑うのー?!』
急に笑いだす俺をみて陽雫は更に驚く
「すまねぇw
だが、驚く陽雫が可愛いのが悪ぃ」
『、、///からかわないでよ、ばか。』
「からかってなんかねぇよ。本心だ」
俺の一言に頬をこれでもかと紅く染める
そんな顔されたら
無駄に期待しちまいそうじゃねぇか、ばか。
俺は此奴がなんて答えるか、、解ってる。
此奴は、、陽雫は彼奴が好きだから。
陽雫自身はまだ気づいてねぇみたいだがな、、
、、それでも俺は言わずにはいられなかった。
『り、颯誠、、』
「陽雫。」
『な、なに、、?』
「俺はお前を困らせたい訳じゃねぇ、
だからはっきり言ってくれて構わねぇよ」
その言葉に 陽雫は、ハッとした
((颯誠、今迄見た事ない顔をしてる、、
それだけ真剣に想ってくれてるんだ。))
陽雫は顔をあげ颯誠をみた
『颯誠、
あたしね、すっごく嬉しかった。
あたしも颯誠の事好きだよ、
だけどそれが恋なのかはわからない』
『だから、、ごめんなさい』
「ちゃんと言ってくれてありがとな」
わかってはいたけど、やっぱ辛ぇな、、
俺は陽雫を困らせまいと涙を堪えた
泣くなんてそんなみっともない真似出来ねぇだろ、、
「陽雫、俺はお前を諦めた訳じゃねぇ。
何としてでも陽雫を
振り向かせてやるから覚悟してろよ」
俺は精一杯の笑顔で言った。
『うん、、、』
「それじゃ、また明日な」
『うん、気をつけてね』
「嗚呼、陽雫もな。」
俺はそう言って陽雫に背を向けた。
1歩1歩がすごく重たい。
なんでだよ、、
あと数歩で廊下だ。
泣かないって決めた筈だろ、、!
答えなんて最初からわかってた筈だろ、、!
なんで泣きそうになってんだよ、俺!
クソッ、目の前ボヤけて見にくいじゃねえか
教室を出た俺は、
徐々に歩く速さが速くなって
気づいたら走り出していた。
どこに行くともなく
唯あの場から遠ざかりたい一心で。
【陽雫side】
帰っていく颯誠の背中は
何処となく辛そうだった。
告白されるだなんて思ってもみなかった、、
「あたしには、恋とかよくわかんないな」
実際わからなくて当然なのだ。
彼氏いない歴=年齢なのだから。
いつかわかる時が来るのかな、、
あたしも皆みたいに幸せだったり、
時には喧嘩して
友達に相談したり、、
想像してみるも、ピンとこなかった
【陽雫side】
颯誠の事を考えていると
学校のチャイムがなった
そこで、大切な事を思い出した
友達を待たせていたのだ。
陽雫は急いで玄関に向かう。
目の前の角の廊下を曲がった先が玄関だ。
どれ位待たせてしまっただろうか、、
そんなことを思っていると、人とぶつかってしまった
『ひゃっ!!いったた、、』
「いたた、、」
『わわっ、大丈夫ですか!?
ごめんなさい、あたしの不注意のせいで』
謝りながら相手の顔を見て、陽雫は驚いた
『えっ、、篤司先輩!』
「! 陽雫ちゃん」
『ぶつかった相手が先輩だったなんて、、
ほんとごめんなさい!
怪我とかないですか?』
「大丈夫だよ、
それより陽雫ちゃんこそ大丈夫?
怪我してない?」
『はい、大丈夫です!』
「そっか、よかった。
これから何か用事でもあるの?
なんか、急いでるみたいだったけど、、」
『大変!!
深月待たせてるんだった!
それじゃー先輩、また明日。』
「また明日ね。
人にぶつからないように気をつけなよー」
『はーい!』
篤司先輩は本当優しくて良い人だなぁ
そんな事を考えながら
角を曲がると谷崎深月こと、深月がいた
『みつきーーーーー!!!!』
「陽雫!おそいよ、もぉー。」
『ごめんね~🙏💦』
「まぁ、いま来たとこだからいいけど笑
はやくお店行かなきゃ売り切れちゃうよ!」
『うん!Let's goーーー!!』
そして、店内。
『ふぁぁ!どれも美味しそ~』
「ほんと!どれにしよーかしら」
『沢山あって迷っちゃうね~』
「今日は食べたいもの全部食べるわよー!」
『うん!そのつもりで来たもんね😁
注文決まった?』
「決まったわ」
ポチッ ピーンポーン
「ご注文承ります」
『あたしは、これとこれ!』
「あたしはこれで。」
「かしこまりました、暫くお待ちください」
『お腹減ったね~!!』
「ふふ、そーね
でも陽雫の場合はいつも、でしょ?笑」
『そーでしたw』
「お待たせいたしました、
フルーツケーキと
生チョコケーキのお客様。」
『はいっ!』
早く食べたくて元気よく返事した陽雫に思わず笑みが零れる店員。
『(//・_・//)カァ~ッ…』
「すみません、つい笑ってしまいました」
『い、いぇ///こちらこそすみません////』
「お気にならさず。
こちらはモンブランになります。
ごゆっくりなさってくださいね」
『はい!』
「ありがとうございます」