「あいつ、どこ行った?」


男が、辺りを見回す。

ガッ!!!!


何??
なんの音?


「終わったみたいだな」

冬くんの声が聞こえた。


え、終わった? 

地面に倒れてる男の足元に、見知った靴を見た。

いつも、履いて私を学校に連れていく見知った靴を。


「お兄ちゃん…………っ」


暗がりの闇から姿を現したのは、、



お兄ちゃんだった。