「逃げるぞっ!!」


暗闇の中は、随分目が慣れた。

「いたいた!!

逃げられないよ~。

捕まえちゃうよ」


金髪の不良が、2、3人塞ぐ道。


「ああ、逃げられないみたいだね。じゃあ、頼むわ‼」


ドカッ!!!


暗がりの中、何かを蹴る音がした。