「怖いよ~お兄ちゃん」


こんな廃墟で肝だめしすることになるなんて、まさに最悪だ。


しかも、女の子二人居て抜け出すなんて難しい。

俺らだけなら、なんとかなるのに。


なんて、咲を抱き締めながら嘆く俺。