*星side*

「あの、こんな暗いのにサングラスって見えます?」


暗がりのオバケ屋敷で、サングラスをして歩く五人組のいかにもな不良。


「あー、大丈夫だよ。

余計、雰囲気出るじゃん。
それがまた溜まんないよな」

本当、アホじゃん。
こんな暗いのにサングラスとかって。

顔見られたくないとか?

まさか、知ってる奴?

ふとっ、気づく。

「なあ…………千」





それは、勘。



ただの勘。


「あー、何?」




「「「「…………………」」」」


やっぱり。

「おい、千ばらすなよ‼」


サングラスを外した冬がいた。

次々にサングラスを外すと、その中に爽がいた。


「何がしたいんだよ、お前ら」


俺は、奴等を睨んだ。