「なあ、やっぱり夜だしあれいかね??」 

そう指す場所を指差す星に、私は歩くのをやめてしまう。


あれってーーー。



怖いデビルが手招きしている。


夜だからこそ行きたくない場所。

昼間でも、ついつい避けてしまう場所。

「星、行きたくない。

寝れなくなるっ」


恐怖の館、と書かれた建物。

分かる。



「いや?
俺がいるのに、怖いんだ?
夜だからこそ、雰囲気出ていいじゃん。


守るよ………俺のお姫様だろ?」


甘い甘い星の声に、目眩がした。