「勝手だな」


千さんは、はにかんだ。

「ああ、本当勝手で悪いーー。

その変わり殴っていいから……」

星と千さんの間にはーー



「嫌だな、総長殴れねーし。 
もう、いいよ。

咲ちゃん、キスしてごめんな。

本当、ごめん」

見えない絆があるーーー。


男の子っていいな………。


私は、去って行く千さんに視線を向けた。


ーーートンッ。



えーーー?


背中に固い何かが当たる。

壁だよね。


「星……⁉」


なんか、、、


「怒ってる?」



「………………いや?ただ、なんか、イラつく」


……………それを世間では怒ってる言うのでは。

「なんで??」 


それは、確かな疑問。

何にイラつくのか、分からない。

星の気持ちが分からない。