バチっ、と目が合った。

お兄ちゃん………?


悲しそうな顔したお兄ちゃん。


なんで?

そんな顔で見るの?


「冬、近すぎだ。

こいつは俺の」


あれ、普通の顔。


「あれ、総長?

なんでここに」

総長?


お兄ちゃんのお友達か、二人。

見るからに不良な、彼らに怯える私。


それに気づく二人組の男。


「総長の姫さんですか?」

何、総長とか姫とか、わからない単語に首を傾げた。