自業自得だ。

無条件で側に入れた幸せを、自分から逃がした。

「ほら、とりあえず落ち着け」


差し出されたコーラ。


コクッ、と一口啜れば、広がる爽快感。

「なんか、落ち着いたかも……」


ソファに、深く沈み……項垂れた。


「なあ……咲ちゃんが、好きならなんであんなことした?」


やっぱり、知ってる。


嘘はきっと通じない。

「最初は本当に夢だと、思ってた。

だけど、夢じゃないって気づいたのに……

止められなかった………」


今でも泣き叫んだ咲が、忘れられない。