大好きな人を、無理矢理抱こうとした。

大切で仕方ない君を、泣かせた。


「本当に、バカだ俺はーーーー「ああ、大バカだな、確実に」



振り向いたら、居たのはーーー。



「千…………」


「なんだよ、良かったな冬じゃなくてよ。

聞いたよ、爽から……
家来るか?」


しゃがみ込んで手を差し伸べる仲間の手を、握った。