いつも、君を守れないーーー。


こんなんなら、初めから手放さなければ良かった。


「咲、泣かないで。

俺は、離れない。

だから、ずっと側に居て!!

不安になる必要なんか、ないんだよ‼」


君がシーツにくるまって泣いてるすすり泣きが、聞こえた。

顔すら見せてくれない君に、泣きたくなる。


「今は泣いていいからな、ごめんな」


咲を抱き締めた。

優しく腕枕。


君が、少し顔を上げた。


泣き腫らした目が、見つめた。



「爽くん、好きっ」


君の唇に、キスを落とした。


抱き締めて、眠る夜ーーー。


君の隣でーーー。