自分の力じゃ、どうにも出来ない。

お兄ちゃんの指が、私の服に手がかかる。


コール音が止んだのかすら、分からない。


「いやっ!!!


お兄ちゃん、やめて‼」


私は、涙ながらに叫んだ‼


「いいじゃん。
夢なんだから……夢の咲は、お兄ちゃんのもんになるよな?」


ニヤリ、と笑うお兄ちゃんを怖いと思った。


本当に、お兄ちゃん…………?



「ずっと、咲に触れたかった。


ずっと、咲を抱きたかった。

だから………


抱かせろよ」

お兄ちゃんは、私の服を脱がしてく………



い……………や……………。


ダメだよ、兄妹にも、戻れなくなっちゃう。

お兄ちゃんの胸を押す。

だけど、強引に私の両腕はいとも簡単に拘束された。 


「やっ!!!

お兄ちゃんやめて‼」

お兄ちゃんが、私の下着に触れた。