「ありがとうな、えみちゃん。

大丈夫だ、冬。


俺は、咲にしか目にないからな」


俺は、冬の不安な気持ちがわかってた。


えみちゃんはきっと、人を笑顔に出来る子だ。


きっと好きな奴はたくさんいる。

その度に不安に駆られていただろう…気持ちが、何となく分かるんだ。


「えみちゃん、ありがとう。

好きになりそうだったわ」


「バカっ!!やらねーよ‼ふさげんな」


昼の食卓はやけに騒がしい。

俺が、笑顔になれたのは君のお陰。

君の優しさに救われた一人ですーー。