ずっと、可笑しい俺は可笑しいと思った。

妹を、愛しいと想う……

妹を、好きと言う気持ちが……


抱いちゃいけない感情だと、常に感じていた。

"貴方達は、本当の兄妹じゃない"ーーー




その言葉に、どれだけ救われたか、分からない。


「俺は、可笑しいよな」








「可笑しくなんかないよ?



私も、お兄ちゃんが好き。

戸籍上は、お兄ちゃんかも知れない。


だけど、お互いが引かれるぐらい好き合ってた。

星さんは、何も可笑しくなんかないよ。


私は、星さんが羨ましいよ。

真っ直ぐで、いつも咲を想ってる。

私は、星さんの味方だよ‼」



いつも、そうだった。

お前はいつも、そうやって"人の笑顔"を



守って来たんだ………。



不意に、星が微笑んだ。


そして、必ずえみを好きになる……。