それから、すぐさま行動した。

爽の部屋から咲のモノを、いつもの定位置に配置した。

それはいつも、住んでた俺達の家。

「帰ってきたんだ。

なんだか懐かしく思う。
そんなに空けていた訳じゃなかったのに……」


そう懐かしむ、咲がいる。

「久しぶりになんか作ってよ」


「うん、作るね」


それは、いつもの俺達。

囲む食事。

たった二人だけど、君といつまでもこうして居たい、と確かに思った。