お兄ちゃんなのに…………

私は、ドキドキする。

「ふざけんなよ‼

まだ、負けてねーよ‼

月志摩、テメーを倒す‼」


今は何も怖いモノは、ない。


お兄ちゃんがいるから。


「うるせー、黙れよ」


お兄ちゃんが突き出した腕が、刻の顔にヒットした。


たった一回の拳で、刻は倒れた。


一発koだった。