「バカか、お前周りを見て見ろよ。

俺らの仲間で、囲まれ……あれ?
アイツらどこに?」


刻が、周りを見渡せば、刻の仲間は地べたに沈んでいた。


クスリ、とお兄ちゃんが笑うのを見た。


お兄ちゃんは、余裕の笑みを見せた。


「あんなの、俺一人で十分だ」

さらに、捲し立てるお兄ちゃんの言葉に、真っ赤になり、怒ってる刻。


「咲、大丈夫だ。

爽も、無事だ。

ごめん、俺ーーやっぱりお前が好きだよ」

お兄ちゃん………。


私のお兄ちゃんは、白夜の総長。

喧嘩は強いし、いつも私を守ってくれる。

君の力強い瞳が私を、見つめた。


ドキッ。

え、やだ、ドキドキする。