*爽side*

「お兄ちゃん、本当離してっ」


君の声が、聞こえた。


引き離そうとすれば、不意に動いたのは総長で……。



大切な子に、、



大切で仕方ない子に、、


触れた唇に、、目眩がした。

俺のなのに、違う男にキスされた。


「お兄ちゃん、なんで、キスしたの?」


君の戸惑う声が、聞こえた。


その言葉で、やっぱりキスされたんだ、と覚醒した。


現実は辛いとこにあって、気づいたら君を引き寄せていた。

*爽side終わり*