「お兄ちゃん、本当離してっ」

困った声の咲の声。


泣きそうな咲の声が、聞こえた。


いけないことなのは分かるのにーーー


「…………っ」



妹なのに……………



「お兄ちゃん、なんで………キスしたの?」



抑え切れなかった。



もう、気持ちを抑えられない。



「俺は、咲が好きだ。

妹じゃない、女の子として……」


気持ちが溢れる。

好きだと、心が泣いてる。