「冬は、妹………いつから好きだった?」


肯定する訳も、なんもない。


だけど、冬は当たり前の様に話始めた。


「小さいときから、えみを守るのは俺でありたかった。

成長すればするほど、えみが愛しく思えた。
えみに近づく奴が憎らしくなるほど。

そして、えみが変質者に襲われたのを俺が助けた時ーーー


一生かけても守りたい、と思った。


妹としてじゃなく、一人の女の子として……」

愛しそうに話す冬は、男の顔をしていた。