*爽side*

総長が、みんなに紹介したい言った子が物凄く可愛かった。


台の上に立つ咲ちゃんを見ていたら、急に躓く咲ちゃんの体が、傾いた。


一番前に居た俺は、君の手をーー体を引き寄せた。


「大丈夫?」


うわ、近くで見たら、もっともっと可愛い。


総長の彼女なんだよな、って悲しかった。


だけど妹だって知ったら、少し安心した。


君が見つめる瞳が好きだ。

君が不意に、総長の袖をぎゅ、と握った。


嫌だ。

他の男を見ないでーー


俺だけ見てよ。


これが嫉妬なんだ、とわかった。


*爽side終わり*