望上がたちあがろうとすると、腰をベッドにぶつけた。

「いって!」

望上がそのままうずくまる。

近くに座っていた私のところに顔を出していた雑誌が落ちてきた。

「えっ…。」

つい一歩後ろに下がった。

「? !!あっえっとこれは…その…」

顔を赤くして必死に言い訳をさがしている。

「望上って、へー?そーなんだー?」

「あっいや…」

真っ赤になって目線をそらす。

「これは大ニュースだねぇー?」

望上の顔をのぞきこんだ。

「!!これは…その…内緒に…」

「んー…どーしよっかな~?」

必死になる望上がおもしろくて、布団の上に座ってみおろしてやった。

「内緒にしてくれねーの…??」

ちょっと涙目になってる望上が少し可愛い。

「望上の可愛さに免じて許してあげよーかな~」

「可愛くねーし。嬉しくねーし。」

「ふぅん?」