「ん…兄貴?」

そう言いながら起きたこうちゃん

「そうだよ。今日はデートだって」

「ん。そっか。ゆりもする?」

寝ぼけてるのかこうちゃんがそんな事を言う

「寝ぼけてないでちゃんと起きなよ」

「起きてる。ゆりもデートする?」

…何を言ってるのか。こうちゃんは馬鹿だ。

まずする相手がいないよ。

「もーいいから早く準備してよ」

「はいはい。可愛くねーやつ」

「うっさい。わかってるよ」

そう言い返すとこうちゃんは部屋を出た

ガタン。鈍い音を立てて締まるドア。

それと同時にベッドに顔を伏せる

「もぉー。こうちゃんのばかぁ。」