〇・一パーセントの可能性と言われた、ほぼ無理だろうという診断。


示されたのはそれだった。
 

生まれつきのもの。


さだまってしまっている天命。


世界を、急に大きく感じた。


「……〇・一パーセントを抱(いだ)いて、九九・九パーセントを否定する」
 

吹雪さんの固い声音に、私は顔をあげた。


「いいじゃない。そういう生き方があってもいいと思う。僕はそれを肯定するよ。――僕は、そういう風に生きている」
 

生きる方法があるなら教えてほしかった。
 

罪咎の命を。
 

優しい世界でどう生きればいいのか。
 

ゆるされたくなかった。でも、一緒にいたかった。
 

ゆるしてほしくなかった。でも、その笑顔を独り占めしたかった。
 

……どうしたら、私は生きていいの……?