「どういうことですか、神宮先生」
 

校長室に呼び出された。


困惑を隠せない校長以下、教頭学年主任と雁首揃えている。


が、俺は表情を消し切った『神宮流夜』の顔で応じる。


「何を弁明すればよろしいでしょうか」


「警察どうのって、一体どういうことですか」


「学生の頃から捜査に口出させてもらっています。それだけです」


「なんでそんなことしてるんですか」
 

教頭の海彦が、やや怒ったように言った。


「家族皆殺しにされて警察と繋がりが出来て育ての親も警察関係の人でそのうち現場に関わるようになりました、というだけです」


『…………………………』


「あの、神宮さん、そういう話は抑えませんか?」


「訊かれたから答えただけですが」
 

朝間先生がやや蒼ざめた顔で言うも、俺は意に介さない。


「……ご家族、が……?」
 

稲葉先生がか細い声を挟む。