「りゅう痛いっ、首締まる!」


「流夜―、いいの? 僕らが最後まで話さないで」


「うるさい俺がカタつけるつってんだ。お前らは首突っ込むな」
 

信じられないものを見る目の生徒たち。


その中に混じって、咲桜と遙音の声が聞こえた。


「せんぱい……」


「あー、うん。……ついに来ちゃったかあ、て感じだ」


「………」
 

やはり、俺たちの周囲の人間もわかっていたか。


俺にとっての『今のまま』、は、とうてい続かないことを。