-屋上-
「翔ちゃんてさー」
「ん??」
「梨紗のこと好きだよねー♪ニヤ」
「…ゴホッ!!ゆ、悠里ちゃんが変な
こと言うからジュースが変なとこに
入ったじゃん!」
「ごめんごめん(笑)
でもさ、さっきのあれは梨紗と二人で
行きたいって感じだったよねー。ニヤニヤ」
「そんなことっ!/// 翔ちゃんが私のこと
好きなわけないよー(>_<)」
「いやいやー、顔真っ赤になってたし♪ニヤ」
「翔ちゃんみたいな人気者が私のこと
好きだなんて!/// ないない!」
「いやー。梨紗、気付いてない?
あんた結構可愛いって人気なんだよ?」
「??/// うそだーっ///」
「ほんとだって!梨紗さ…」
「ん??」
「もう5年になるんだし、夏樹くんの
事は忘れて、翔ちゃんにしといたら?」
「……え?」
「いつまでもいない人のこと想ってても
しょうがないでしょ?夏樹くんのこと
思い出して苦しんでる梨紗見たくないよ…」
「悠里ちゃん…。
ごめんね。やっぱり私夏樹のことまだ
忘れられないよ…」
もう会えないかもしれない。
でも会えるかもしれない。
忘れようって思ったこともあったけど
勝手に涙が溢れて、夏樹の笑顔を思い出してしまう。
大好きだった夏樹を忘れるなんて
今はまだできないよ。