「絢都〜…なんでこっち向いてくんねえの?」




少し寂しげに話す唯翔の声で、胸が締め付けられた。





なんでって…






「あれ?耳真っ赤。」






顔が真っ赤だからだ。








「ゆ、唯翔!はやくベッドに戻って!」







少し強めに言うと、“は〜い”とやる気のない返事を返して唯翔は寝室へ行った。