「ももも、もちろんですっ」


ダメだ、緊張しすぎて上手く話せないよー!


意識するな、私。ファイト!



「はは、面白い子だね。キミの名前は?」


「わ、私?えっと……百田椿ですっ」


赤面しながらも名乗る。


それだけで精一杯。



「椿ちゃん、ね。よし覚えた。
俺最近はアベルのとこでご飯食べてるんだよね」


1人で食べることもあるんだけど、今日は楽しくなりそう。


そう続けた利仁くんは、最高にかっこいい笑みを浮かべてる。



って、今名前で呼ばれなかった!?


やばい、幸せすぎて天に召されそう……。