「珍しいね。利仁が女子と一緒に来るなんて」


「まあね」


今、私と利仁くんとアベルくんとメアリーの4人で特大カレーを食べている。


4人でも食べきれないくらいの大きさで、口の中がヒリヒリする。



「ん〜、辛くて美味しいデスネ〜」


「それは良かった。で、そろそろ彼女に話してあげたら?」


アベルくんはそう言って私の方を向く。


んん?


話すって、何を?



「うん。なんで俺が椿ちゃんを好きになったのか、言ってなかったよね」


確かにそれは聞きたいと思ってた。


ただ遊ばれてるだけなんじゃないか。


そう考えることもなかったわけじゃないから。