「何あの子?」
「利仁くんの何なの?」
影からヒソヒソと言われてる気がする……。
そんなの当たり前だよね。
今まで話したことなかったのに、いきなり話すなんて。
私と利仁くんじゃ、釣り合うわけないんだ。
相手は学園の王子様なんだもん。
「椿ちゃん、一緒にお昼食べない?またアベルのとこで」
利仁くんは堂々と迎えに来てくれたけど。
陰口を言われて平然といられるほど、肝は座ってないよ……。
「ちょっと!」
……ほら。だって回りの女子が黙ってないもん。
いきなり腕を掴まれる。痛いよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…