「利仁クンのカノジョ!?それはホントでデスカ〜?」
「しーっ!もうっ、メアリーったら声大きいよ~!」
たった今、メアリーに昨日会ったことを報告したところ。
すると、期待以上にメアリーは驚いてくれた。
それも無理はないよね。
私だって、利仁くんから今朝メールがくるまで夢だとしか思えなかったもん。
「だって、いきなりすぎマセンカ〜?」
「うっ……」
そう突っ込まれると何も言い返せない。
私も不思議なんだ。
利仁くんは『ずっとキミのこと見てた』と言ってくれたけど、どこで見たのかもわからない。
私のどこが好きなのかもわからない。
それ以前に、まだ利仁くんの彼女だってことに慣れない。