「よし、帰ろっか。家はどっち?送ってくよ」
「そ、そんなっ。悪いよ!」
「いいんだよ。俺が椿ちゃんと一緒にいたいだけだから」
うぅーーー。
やばい、利仁くんが甘すぎてうなっちゃう。
なんて言っていいかわからないけど、幸せすぎる!
「ほら、手出して?」
「え?」
そう言われて、手を広げて利仁くんの前に出す。
すると。
「はは、面白いなー。手繋ぐんだよ?」
わ、笑われちゃった!
恥ずかしくなって思わず俯く。
その様子を見て、また利仁くんは笑う。
結局いろんな話をしながら家まで送ってもらった。
意外と家が近いことも知れて、本当にいい1日になった。