「ちっ違いますよ?あたしの歌が好きなんですよ?彼は」

そう言ってあたしは春ちゃんにハンカチを手渡す。

「なんだ…吃驚したじゃんっ」

「すみません」


「もうこうなったら、文化祭で歌いなさい」

「何故そうなるのですか」