「なっ……キキキキキスっ!?」
かあっと全身の熱があがる。
キスって……キスって!?
ちょっと待って、私キスなんかしたことないんだけど!?
どうしたらいいの?
こういうときは目を瞑ればいいの!?
待って。
私、口とか臭くないよね?
そんなことよりもまず、いきなりすぎて心の準備もなんにもできてない!
洋くんの何気ない一言でパニックになってしまって、ただ視線を返すことしかできないでいると。
洋くんの顔がだんだん近くなって、私の視界いっぱいを埋めて。
驚きと緊張で目を瞑ることができないまま、唇を塞がれた。