キーンコーンーー


「あ、チャイム…」

「そろそろ座った方が良さそうねー。」

「一体どんな先生なんだろうな!」

「さあな。まあ、日向は頭悪いから目つけられねえようにな。」

「うるせーよ。」



彼らとはこれから3年間同じ時間を共にすることになる。

出会ったばかりでこんなことを思うのは可笑しいかもしれないが、すごく楽しみだしホッとしている。

優しそうな人たちで本当に良かった。


ガラガラーー


「よーし。全員いるなー。」

教室に青い髪の猫背の男性が入ってくる。

この人が私達の担任…。

何というか、

「……眠そうだな」

隣の席の白矢君がボソッと呟いた。

うん、それ私も思った。

背は高いし、顔立ちも整っているし、眼鏡をかけているお陰か利発そうにも見える。

しかし、どことなくだらしがない。

猫背だからか?

「はーい皆さん入学おめでとう。いやー凄いね、Sクラスに4人も来るだなんて。お陰で先生仕事増えちゃったよ。」

あ、これはダメな大人だ。

「先生の名前は青砥朔(アオイ サク)だ。これから3年間、よろしくなー。」

青砥…って言ったら水魔法の名家じゃないか。

「えーと、今日は基本的な授業カリキュラムと、寮についての説明ってところかな。まあSクラスは授業とか他のクラスと違うしねー。」


「え、違うのか?」