ガタッ!!

「っ!
あれ、父さんか!!」

悠貴さんが立ち上がった。

「昨日、ホテルで預かった悠貴の荷物の中に
DVDを見つけてね〜
せっかくだから、今日のお客様にも見せて
あげようと思って。」

と、社長は、嬉しそうに にこにこ笑う。

「無許可で使うなよ〜」

悠貴さんは、社長に抗議して、

「………暁里、ごめんな。」

と、私の頭を優しく撫でてくれる。

「いえ…
もう済んだ事ですから、大丈夫です。」

私が答えると、

「父さん!
俺は何をされてもいいけど、暁里は
巻き込むなよ!」

と悠貴さんは社長を睨みつける。

「え? 何が?」

社長は、きょとんとする。