「その週末に暁里が、俺がずっと好きだった
ちょこさんだと知って更に気になって、一緒に
営業に出るようになったら、良いところが
たくさん見えてもっと気になって、好きって
自覚したのは一緒に東京見物した時かな?」

悠貴さんはみんながいるのに、平然と語る。

「悠貴さん、そういう事は、できれば
2人きりの時に言って欲しいです…」

私がそう言うと、

「くくっ
暁里、顔、赤いよ。
俺が暁里を好き過ぎて、ごめんな。」

と悠貴さんが謝った。

「付き合ってないのに、東京見物に2人で
行ったんですか?」

桜が食いついた。

「そりゃ、気になってる子がいたら、デートに
連れ出したいと思うのは、当然だろ?」

「暁里さんは?
部長のこと好きだから、デートしたん
ですか?」

桜の尋問は続く。

「え?
どうだったかなぁ。」