「お前の人気は地に落ちたけど、富田さんは
未だモテモテだぞ。
うちの部で今、1番人気は富田さん
なんだから。」

「そうなんだ!
私も前から百合ちゃん、イチ押しだもんね〜。
じゃ、田中君も1番人気の百合ちゃんと
デートなら文句ないでしょ。
明日、どこか行っておいで。」

「だから、なんでそうなる?」

「だって、いくら人気があっても誘って
くれなきゃ、意味ないじゃん。
現に百合ちゃん、デートの約束もないし。
ラブラブデートに憧れる百合ちゃんに
ラブラブクリスマスをプレゼントして
やってよ。
百合ちゃんも田中君なら、デートしてみても
いいよね?」

百合ちゃんは恥ずかしそうに頬をピンクに染めて、こくんと頷いた。

「はい、決まり〜。
田中君、百合ちゃんの連絡先、知ってる?
今、交換しちゃいなよ。」

私は無理矢理、2人の連絡先を交換させて、待ち合わせ場所まで決めてしまった。

ふふっ
あとは、野となれ、山となれ。