部屋に入ると、悠貴さんに思いっきり抱きしめられて、キスをされた。

深くて激しいキス。

「ん、どうしたの?」

「今日1日、暁里がかわいすぎるから、ずっと
こうしたかった…」

悠貴さんに抱き寄せられたまま、ベッドに横になると、悠貴さんの大きな手が私の体を優しく撫でていく。

私は抗うこともせず、悠貴さんの首に手を伸ばした。

「悠貴さん、好き…」

私が言うと、悠貴さんは一瞬目を見開いて、照れたように笑った。

「暁里、愛してる…」

私は、悠貴さんに愛され、幸せを実感した。


20時。

私が帰宅すると、母が出迎えてくれた。

「遅くまで連れ回して申し訳ありません。」

悠貴さんが頭を下げる。

「いいんですよ。もう子供じゃないんです
から。
普段は残業でもっと遅いんでしょ?」

母は笑った。

「17日の夜中に迎えに来ます。
よろしくお願いします。」

悠貴さんはそう言って帰っていった。