さっきの命令というのは、小屋の外に聞こえて来た『脱げよ』というセリフのことだろう。


「心配しなくても大丈夫だよ」


あたしは震えている女子生徒へ向けてそう声をかけた。


脱げとは言っていたけれど、具体的にどこまで脱ぐかは言っていなかった。


それなら、靴を脱いだって命令に従った事になるはずだ。


あたしは小声でそれを女子生徒へと伝えた。


女子生徒は震えながらも頷き、あたしが言った通りに靴を脱いだ。


男子生徒があたしの考えに気が付いたのか眉間にシワを寄せて「靴だけで終わらせねぇぞ」と、言う。


けれど、もう遅い。