そんな生徒たちの大半は体を動かすことをメインにしていて、スポーツの上手い下手は関係なかった。


特に1年生の頃からずっとA組に所属しているような生徒は、他のクラスの生徒よりも半年早く部活動をやめることになっているため、本気で専念している生徒は少ない。


そんな中、一際目を引くサッカー部の選手がいた。


それが颯樹だったんだ。


あたしは1年生の頃はB組で、どうにかA組へ上がりたいと頑張っていた時だった。


そんなときに1年A組の生徒だった颯樹が、放課後サッカー部の練習に励んでいる姿は素直に衝撃的な光景だったのだ。