あーーー。結局昨日は屋上での出来事で頭がいっぱいで、夜いけなかった。
今日は教室に入るのも嫌だな。
いやむしろ学校に行くことも。
でも、ここはいつも通りに、
「皆ぁ~!おはよぉ~!!」
クラス「おはよう!」
クラス「「おはよーう」」
クラス「おはよ~!」
ここで本性をばらす訳にはいかない。
西倉「おはようございます。小沼さん」
黒澤・木部「「……」」
ん?んん?
なぜ、西倉から挨拶を?
あとの2人はいつも通りだが、、、。
いや、注目されてる.........。
「おはよぉ~う!」
なんか、逃げた方がいいような。
私は席を立ち、後ずさりをする。
西倉「すみませんが、僕達にちょっと着いてきてくれませんか?」
やはりそう来たか。
黒澤「本当にこいつなのかよ」
木部「健人が間違えてるんじゃない?」
何を話してる。
西倉「総長が言っているんです。本当ですよ。小沼さんいいですか?」
ここは上手く断らなければ。
「もうすぐ授業始まっちゃうよぉ~?私ぃ、馬鹿だから授業受けないと、留年しそうなんだよねぇ~!だからぁ、また今度でもいい???」
西倉「昨日、屋上で一之瀬健人とあいましたか?」
げっ!
私は無意識に目をそらした。
「え~??会ってないよぉ~??」
黒澤「葉、こいつだ」
木部「らしいね~」
なぜこいつらは私だって確信した!?
西倉「では、着いてきてください」
いや、行くと言ってないよ!?
「私、授業受けないとぉ~」
黒澤「ちっ、めんどくせえ。おい元輝」
ん???
木部「あ!健人!!」
木部は、そう言って廊下を指さした。
「え!?」
私は、一之瀬の名前に反応してしまった。
フワッ!
私の目線は一気に高くなった。
「きゃっ!!え!?」
黒澤「黙ってろ」
何と、黒澤に私は担がれていた。
ちょっと!!下ろしてよ!!!この無口野郎ー!!!
って叫びたいけど、叫べない。
木部「本当馬鹿だね」
黒澤「誰もが分かることだろ」
おい、誰のこと言ってんだ?
「えぇ!?なになに~?私どうなっちゃうのぉ~??」
西倉「さあ、行きましょう」
「ちょっちょっと無視ですか~!?」
え、もうピンチでしかないんですけどー。
関わらないつもりが、なんでこうなるのー!