あー、最悪。


何で、私が放課後掃除しなくちゃならないわけ。


え、なんで掃除してるかって?


今日の英語の授業で居眠りして、おまけに何も準備してなくて、さらに問題を分かりませんで終わらしたから。



「はぁ…」


今日は早く帰って、夜の準備して気合い入れようとしたのに。





教室の掃除だけなら何も考えずに、ササッと終わらすのにさ、何で屋上まで掃除しないといけないわけ?


かなーーーーり、行きたくない。



もしさ、もし、掃除している最中に皇輝メンバーが来たらどうする?

罰で掃除してるんです。って言っても信じてもらえなさそう。


学校の時の性格上。





屋上は誰も掃除しない。てか、掃除出来ない。皇輝のたまり場だから。


先生達だって誰も近寄らないし。


そんな所に、この私がいけだと?

自殺行為でしかない。



あ、でも私がこの学園の学園長の孫だからって言えば何とかなるかも。

いや、ダメだ。

私の家は一般家庭って設定されてるんだっけ。





まぁ、鉢合わせた場合はその時解決するか。







そして、私は屋上に向かった。









そーと、そーと。





「…誰もいないよね?」



誰もいないことを確認し、屋上に入った。



「ササーっとササーっと…」


てか、やらなくていいかもね。

かーえろっと。









??「おい」





ビクッ!!!!!


「っつ!」




いきなり後ろから声をかけられ驚いた。

誰かいたの!?分からなかった…。


鈍ったのかな私。



でも、ここにいる人ってやっぱり……。


ゆっくり私は後ろを向いた。






「い、一之瀬 健人…せんぱ…い」


やばいよやばいよ。

とんでもない奴に見つかった。



皇輝総長・一之瀬 健人

高校2年

髪の毛は黒髪

皇輝のメンバー以外とはめったに話さないとの噂。喧嘩は誰にも負けた事がないらしい。










一之瀬「ここで何をしている」



どうしよう。やっぱいきなり直面すると混乱する。

ぶりっ子ぶりっ子…。


一之瀬「何をしてると聞いている」


「え、えとぉ、、先生に頼まれてぇ、掃除をしてましたぁ~!」


めっちゃくちゃ睨まれてる。



平常心平常心。


一之瀬「ここがどこだか知っているか」



「はい!屋上でぇ~す!」


この人怖。




一之瀬「皇輝のたまり場だ」


あ、そっちか。

「掃除終わりましたのでぇ!今でていきまぁ~す!」


ぶりっ子全開でいけた、、。
よく頑張った私。

女優いける気がする。





屋上から出ようとした時、



パシっ!





「え?」

なっ!な!!何事!?


何故か腕掴まれたんですけど!?



「どうしたんですかぁ~??」


私はあんたらが嫌いな女でぶりっ子だぞ!?

皇輝の総長!何故私を引き止める!?!?





一之瀬「名前」


な、名前!?

なんか嫌な予感が。




でも、ここで言わなかったらボコボコにされそうだし。あ、ボコボコにされる前に私がボコボコにするけど。

名前言えば、明日私はどうなるか分からないし。




でも、ここは



「1年、小沼 柚香でぇ~す!
一之瀬先輩に聞かれるなんてぇ~光栄ですぅ!!
それではさようなら!!!」










ダッシュして家に帰った。



「ハアハアハアハアハアハア…」


何なの…。