ガラガラガラ




「!?!?!?!?」


やばい!!!人が入ってきた!!!




出なきゃ!!



いゃ、今無闇に出たら不味いな。
顔が見えるかも。

顔見知りだったらやばいし。





??「すいません。入っても大丈夫ですか?」



男!?!?



「はい、大丈夫です」


相手が女だから一応確認をとったのね。
紳士だ事。


その男には背を向けてるけど、やばいよね。




??「では、失礼」



ポチャン



てか、この声………











健人だよね!?!?!?!




連絡回ってなかったの!?!?


でも、健人で良かったかも、、、。
他の奴らだったら話しかけてきそうだし。











一之瀬「綺麗な赤髪ですね」



話しかけてきたー!?!?

マジですか!!




「そうですか?あまり良くは言われないです」


一之瀬「そんな事ないですよ。綺麗な地毛」


あ、やばい。
今は正体を隠していても、健人に言われて嬉しいことは隠しきれない。

顔が熱い。





これ以上話す訳にはいかない。
私がボロだしそう。





「私、そろそろ行きます」











パシッ


湯から出ようとした時、腕を掴まれた。


「!!!!」



一之瀬「まって、赤姫ですよね?」



ばれたーーーーーっでも、小沼柚香だとはバレてない!



「はぁ、バレちゃったわね。そうよ、私は赤姫。それで何かしら、皇輝の総長


一之瀬健人さん」




一之瀬「!?俺の事知って…」



「当たり前よ。私は赤姫よ。舐めないで。」


一之瀬「俺は、ずっと会いたかった。」



「え?」


私に?




一之瀬「貴方には3度救われた」



そんなに!?
救ったこと自体覚えてない、、、。




一之瀬「俺達が荒れていた時、怒ってくれた。
そして、仲間を助けてくれた。最後に大切な人を助けてくれた。本当にありがとうございました」



あ、確かにそうだった。

でもね、

「私はお礼を言われる権利はない。逆に私はあなた達を傷つけた。私は憎まれても仕方がない人間なの。今は分からなくても、そのうち分かるわ。



最後に、お姫様大切にしてくれてありがとう」







何故か露天風呂なのに立ったまま話をするという展開で、勿体ない気持ち。

体冷めちゃったよ。






一之瀬「…」